21世紀キャンディー〓

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僕があなたを喜ばせたり、 愛したり、 悲しませたり そうやってるうちに もう太陽は沈みかけ 公園のベンチに座り あなたは 何もいわない おはようとバイバイの間で 無邪気に笑う あの子達を眺めて 「明日晴れるといいね」 とつぶやくのです 子供が歩みより、 一粒の飴を差し出した くれるの?と聞くと うん、とうなずいて かけていった その飴を 口に含む 味なんかなかった。 でも 溢れそうなくらい いろんた感情が 体の中で渦をまく 「今までね、 あまり泣いた事がないんだ」 とさっき話したばかりなのに、 それを思い出した僕の目から溢れでる涙は何だろう あなたはいう。 「この地球であなたと二人だけだとしても、私はずっと傍にいるからね」 と。 公園のベンチに 二人、 飴を舐めつづけたまま   沈む太陽を眺める
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