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高校一年春から、今まで友達のいない、僕は休み時間、図書室にこもっていた。図書室は落ち着く、人はあまり来ないし、好きな本を読めるし。
だが僕の行動を邪魔をする人がいた。
それは同じクラスの蒼山葵
彼女は男子からも女子からも人気があり、いつも明るいイメージがある。
しかし何故、僕の邪魔をするか僕にも分からない。
「京ちゃん!何読んでるの?」
「小説」「何の?」
「推理小説、その他には?」「え~と、タイトルは?」「名探偵水島 大樹シリーズだけど…‥」
彼女は考え始めた。
次に口を開けたのは僕が十ページ読み進めてからであった。
「その本、お兄ちゃんが読んでたやつだ!」
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