鏡に映る自分

2/3
前へ
/20ページ
次へ
高校一年春から、今まで友達のいない、僕は休み時間、図書室にこもっていた。図書室は落ち着く、人はあまり来ないし、好きな本を読めるし。 だが僕の行動を邪魔をする人がいた。 それは同じクラスの蒼山葵 彼女は男子からも女子からも人気があり、いつも明るいイメージがある。 しかし何故、僕の邪魔をするか僕にも分からない。 「京ちゃん!何読んでるの?」 「小説」「何の?」 「推理小説、その他には?」「え~と、タイトルは?」「名探偵水島 大樹シリーズだけど…‥」 彼女は考え始めた。 次に口を開けたのは僕が十ページ読み進めてからであった。 「その本、お兄ちゃんが読んでたやつだ!」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加