もう一人の自分

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街を一人で歩いていると 鈴の言った言葉が頭によぎる。 『もし、もう一人の自分に会ってしまったら…死んでしまうー…』 俺はまた走りはじめた。 そして自分の家の前まで来た。 俺が立ち止まっていたら 後ろから足音が聞こえた。その足音は俺の後ろまで来た。 俺は恐る恐る振り向いた 「お兄ちゃん、こんな所で何やってるの?」 それは妹の葵だった。 俺は胸を撫で下ろした。 「なんだ、葵か…」 葵は俺の後ろを見て固まっていた。 「おい…葵?」 俺はいきよいよく振り向いた。 だがそこには誰もいなかった。 「脅かさないでくれよ…」 葵は俺の袖を引っ張って家の中に入っていった 葵は俺の顔を見て 「一緒にお祓いにいこう!」俺は葵になぜお祓いにいこうと言ったか聞いた。 葵は答えた 「だって…お兄ちゃんが…二人いたから…」 葵は今にも泣きそうな顔で言った。 俺はそれを見て葵の頭に手をおいて言った。 「分かった明日行こうな!」俺の返事を聞いてか葵は涙をぬぐい笑顔を見せ。自分の部屋に行った。 俺も自分の部屋に戻って着替えていた。 その時ケータイが鳴った。俺は携帯をとって電話にでた。「もしもし鈴か?」 『青流今何処にいる?』 俺は鈴の問に素直に答えた「今は家にいるけどなんでだ?」 鈴は俺にこう言った。 『今、青流が家の近くのコンビニにいたから、今もいるよー…』 俺はそのことを聞いて固まった。 家に入るはずの俺はコンビニに入るはずがない。 そして俺は家を出て鈴のいるコンビニに行った。
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