愛や仕事に情熱を与えてくれる物語

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六歳の男の子が小児ガンになってしまって入院していました。お見舞いに行くと、病気とは思えない大きな声でいつも、 「僕は大きくなったら、おまわりさんになって悪い人を捕まえるんだ」 と笑顔で話してました。 ある日、いつもは素直な男の子がお母さんに、 「僕の病気は何なの?僕の病気、治るよね?大人になっておまわりさんになれるよね」 と、泣きながらダダをこねていました。 その晩、男の子は急に容体が悪化して亡くなりました。 男の子が抱いた夢は残念ながら叶いませんでした。 「大人になる」 そんな些細な夢も叶いませんでした。 私たちは今、彼の夢だった大人になっています。でも、当たり前のように大人になった後に、本当に夢に向かって毎日がんばっているでしょうか? 大人になって、夢に向かって挑戦できる舞台に立てたことに感謝して、努力しないといけないですね。
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