11人が本棚に入れています
本棚に追加
無言でクライストは歩きだし二人も後に続く
「女ではない」
それを言われて出迎えた女は気を悪くし顔をしかめる
「ここにいるのは皆人間であり、同士だ。男女は関係ない」
「そうかい」
「ふぅ」とやれやれと言った感じに溜め息をつく
「まぁ説教もそこら辺にな」
無言で歩く
「で、お前はドコまで付いてくるんだ?」
「ん?俺は上の方によ───」
「お前じゃない」
視線を女の方に移す
「私はこれから機体の清掃と整備に」
「そうか、じゃあここで別れるのか」
「はい…」
どことなく寂しそうに返事をする
それを見かね…
「俺のヴィオレをよろしく頼む」
一瞬間を空け
「はい!」
と嬉しそうに走っていった
ジェイドはそれを見送り
「イイとこあるじゃん」
「…うるさい」
最初のコメントを投稿しよう!