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傷の痛みも和らぎ…うとうとしていたある日…向かいの病室からやたらとテンションの高い…笑い声?が聞こえてくる事に気がついた…
個室の為…時々扉が開くだけ…
奇妙な声だな…
その程度の感覚でしかなかった…
次の日の朝…看護助手の人にその部屋の事を聞いた私…
当然秘密厳守な訳で言葉を濁された…
だが…人とは残酷な生き物なのだろう…
自然にその病室の情報は耳に入って来た…
まだ16才になって間もない少女…子宮癌で入院していると…
痛みを和らげる為の処置に…笑機ガスを使用していた為…あの笑い声が響いている事実…
私は興味本位で聞いた事を後悔した…
あの長椅子にうなだれて座っていたのは…少女の母親だとわかったのは間もなくの事だった…
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