ｻﾌﾞｽﾄｰﾘｰ①入院するまでの僕。

それた道

とにかく悪いことをした。

親に反発もした。
ﾊﾞｲｸに乗ることも反対されたが無理矢理免許を取った。

金だけは必死にﾊﾞｲﾄをして絶対に世話にはならなかった。

そこはうちの状況を考えればいくらﾊﾞｶな僕でも理解できるところだった。

ﾊﾞｲｸを初めて買ったときの喜びは玩具を与えられた子供のようにはしゃいで毎日乗り回しては壊して、壊れたら直して乗ってと毎日がその繰り返しで楽しくてしょうがなかった。
もちろん喧嘩もたくさんした。

バイクに乗って死ぬ奴も見た。

ヤクザにさらわれたこともあった。

言い切れないぐらいたくさんのことがあったが二年もするとだんだん自分の中でその繰り返しが辛くなってきた。
気付いた頃には抜けたくても抜けられない。
抜けようとボコボコに殴られている奴を見ていたしもちろんそれに荷担していたから自分が同じ目に遭うのが怖かった。