タイムマシンは砂時計

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「はぁ…何でみんなアナログ時計の良さが分からないんだ…?」 今日も学校で馬鹿にされた。 理由は簡単 アナログの腕時計をつけているから。 いつもそうだった。 今の連中はアナログを見ると馬鹿にする。 デジタルが最も優れてると信じきってる。 「そりゃあ確かに最新技術の時計は凄いよ?なんたって音声だもん。だけど…」 アナログ時計にはそれにしかない良さがあるのに… 「はぁ…」 今日何度目かの溜め息。 「何溜め息なんかついてんだよ。」 「溜め息をつくと幸せが逃げるわよ?」 「…涼馬と静香か…いいよ元々逃げるくらい幸せなんか無いから…」 「うわ、いつもにも増して暗っ!!」 「相当来てるわね…」 彼らはボクのクラスメートの神崎 涼馬と春宮 静香。 二人はアナログ時計を認めてくれてる 「しばらく登校拒否しようかな…」 「オイオイ…」 「駄目よ。それじゃあっちの思う壺じゃない」 二人はいつもこうやってフォローしてくれるけど… 「はぁ…」 「駄目だこりゃ」 「まったく…あ、私こっちだからじゃあね。元気だしなよ?」 「おう、気を付けろよな」 「また…」 静香は別の道で帰る。 しばらくは涼馬と二人で並んで帰る。 「なあ…アナログを捨てろとは言わねぇ。でもな?もう少しデジタルに目を向けた方がいいと思うぜ?」 「分かってるけど…」 「ま…無理にとは言わないけどなじゃ、俺はこっちだから。またな」 涼馬はまた別の道に 「そうだよな…ボクにも否はあるんだよな…」 そして殺那は家へつく。
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