93人が本棚に入れています
本棚に追加
「よし、後はソウルスフィアを。」
部屋から出ると、何かに思いっきりぶつかった。感触はざらついていて、鱗のようだった。
「ん?ラインじゃねーか。」そこにいたのはロインとそのパートナーであるドラゴンだった。ラインはロインのドラゴンの尻尾にぶつかってしまったのだ。
「ロイン!おまえのドラゴンは王宮内立ち入り禁止だぞ!」
ロインのドラゴンは大きさが大きさなので立ち入りが禁止されている。
「何で俺のガルディだけが入れないんだよ、ドラゴン権に違反してるし。公平に扱えよ全く。」
ロインがそういうと、ガルディと呼ばれたドラゴンはうなずいた。
「はぁ、私は急いでいる。退いてくれないか?」
横を通ろうとするとまたガルディの尻尾に阻まれた。
今度は顔面に入ったらしく、鼻血が出ていた。
「邪魔だ!退け!」
さすがにキレたのか、ラインはドラゴンの咆哮のような怒鳴り声を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!