第二話 接触

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いつもの大学の帰り道、ソウヤはいつもと変わらぬコースを走っていた。   自宅に着くと、直ぐ様自分の部屋へ直行し、テレビの電源をつけた。 「ふう。何かおもしろいニュースはっと。」   チャンネルを回していると、一つのニュースに釘付けになった。   「事故現場、近くだな。」   テレビの電源を落とし、そのまま家を出た、事故現場は家からそう離れておらず、徒歩五分の場所にあった。   やはり野次馬や警察がたくさんいた。   現場を見ると、道路には大きな溝ができていて、車は電信柱に追突している。後続の車も玉突き事故を起こしているが、幸い怪我人はゼロらしい。   「しんじてくれっ!本当なんだ!」 電信柱に突っ込んだ運転手らしき人物が警察官に叫んでいた。   「はいはい、事情は署で聞くからね。」 「本当なんだ!怪獣が俺の前を通ったんだ!この溝は奴が付けたんだよ!」   男はそのままパトカーに乗せられ、つれていかれてしまった。   「怪獣…いるはず無いのにな。」   ソウヤは事故の現場から離れ家路に着いた。
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