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次の日も何も考えられず。時間だけが過ぎて行く。
次の日もまた次の日も何もしないで、ただ座って 時計を見ている。
ある日。僕はアユミとの思い出が沢山詰まったアルバムを見ていた。
楽しかった思い出や悲しかった思い出…
一緒に手を繋いで歩いて散歩した春
「この時一緒に一生懸命、四葉のクローバー探したよな…」
アルバムには枯れた四葉のクローバー…
楽しかった一緒に行った夏祭り
「俺が先にガンガン進むからはぐれてパニックになったよな~」
寒くなって来た秋、海を見ながら実感してた…
「あの時の夕焼けや虹は綺麗だったな~」
悲しかった未成年で親から無理矢理離された冬。
「お金も無くて携帯持てなくて…文通したよな~」
アルバムに文通してた時の手紙…
季節を一緒に過ごした思い出
そして一緒に頑張った闘病生活、僕はアユミとの思い出に浸っていた。写真のアユミはいつも笑顔だった。大好きな笑顔…
僕は大切な宝物を失った…無くした事に気がつき、また涙が溢れて来た…
「アユミ…夢でいいから会いたいよ…」
その日の夜。
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