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彼女と別れの時
警察署から彼女の家へ行った
彼女「遅いよ。もう。考えたんだけど、また付き合ってほしいんだ。あたしにはユウマしかいない。
もうバカな事言わないし、ユウマしか考えられないから。」
俺「東京へ行く」
彼女「え?」
俺「すまないが俺は東京へ行く。お別れだ。」
彼女「嫌だ。遠距離でもいい。お願いだから」
俺「残念だが男ってのは近くに女を作る癖がある。お前の他に女を作るって事だ。」
彼女「嘘だ。絶対そんな事しない。わかってるもん。」
俺「俺なんかより良い男が沢山いる。俺の事は忘れろ」
彼女「無理だよ。」
俺「こんな話しは長くしたくない。俺の決意の固さはよく知ってるだろ。そういう事だ。」
彼女「う~ん。うん。ユウマの意思だもんね。でも忘れないよ。いつでも言ってね。付き合いたくなったら。諦めなんかつかないよ(笑)」
俺「すまないな。俺の事で悪い噂や話しを聞いても気にするなよ。」
彼女「何したの?」
俺には答える事が出来なかった。
ただ、彼女を抱き締める事しか。
そして言えたのは
「ありがとう」
たった一言だった。
その言葉を言った後、俺は彼女の元を去った。
彼女が泣き崩れたのは分かっていた。
だが振り返りはしない。
彼女の泣き崩れた姿を背負い、俺は東京へ向かった。
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