ケーキの味は?

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「そうだ!ケーキもあるぞ!」 言って冷蔵庫から取り出す。 「うん…?これ手作り?」 「もちろん手作りだ♪ケーキ作りは慣れてないから…ちょっと時間が掛かったけどな♪」 今日は…昼頃からずっとケーキ作りに没頭してたのだ。 「お前…本当なんでも出来るのな…」 「朋也も練習すれば、出来るようになるぞ!」 言って…朋也と二人…台所で調理する姿を思い浮かべた…       わっ…凄い…恥ずかしいぞ…! …でも二人台所に並んで料理を作れたら幸せだろうなぁ… …朋也に料理を今度教えてみようかな?   「智代」 妄想にふけてた所に朋也の声 「なっ…なんだ?」 「智代からChristmasプレゼントって無いのか?」 いきなりそんな事を言われた… 「私からChristmasプレゼント…?…すまないが…用意してないんだ…」 私が気を落として居ると、朋也は落胆したような気持ちもなく 「あぁ良いよ良いよ。智代からはケーキの口移しをしてもらうから。」           はっ? 今…コイツは…なんて言ったんだ…   口移し? 口移し…? 口移し……? 口移しぃいぃぃぃぃ!!   「ひいぃいぃぃぃ!って言ってるみたいで、どっかの馬鹿を思い出すな!」 笑いながら茶化す朋也… 「…お前は…さっきなんと言ったんだ…」 言わせたくない…だって恐ろしいから… 「あぁ…形がないなら態度で示してくれって思って、ケーキを口移しで頼むと」                     「分からない…私には分からない…Christmasプレゼントに…ケーキの口移しを要求するお前が分からない…」 「Christmasだから良いだろ?」 「良くない!!一般的にChristmasでは、Christmasプレゼントにケーキの口移しはおかしいんだ!」 コイツの思考回路が本当に読み取れない… 「でもお前テディベア貰ったろ?」 なっ…!なんだと…? 「さっきのテディベアは伏線なのか…罠なのか…私はまんまと…ハメられたのか…」
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