14人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「そうだ!ケーキもあるぞ!」
言って冷蔵庫から取り出す。
「うん…?これ手作り?」
「もちろん手作りだ♪ケーキ作りは慣れてないから…ちょっと時間が掛かったけどな♪」
今日は…昼頃からずっとケーキ作りに没頭してたのだ。
「お前…本当なんでも出来るのな…」
「朋也も練習すれば、出来るようになるぞ!」
言って…朋也と二人…台所で調理する姿を思い浮かべた…
わっ…凄い…恥ずかしいぞ…!
…でも二人台所に並んで料理を作れたら幸せだろうなぁ…
…朋也に料理を今度教えてみようかな?
「智代」
妄想にふけてた所に朋也の声
「なっ…なんだ?」
「智代からChristmasプレゼントって無いのか?」
いきなりそんな事を言われた…
「私からChristmasプレゼント…?…すまないが…用意してないんだ…」
私が気を落として居ると、朋也は落胆したような気持ちもなく
「あぁ良いよ良いよ。智代からはケーキの口移しをしてもらうから。」
はっ?
今…コイツは…なんて言ったんだ…
口移し?
口移し…?
口移し……?
口移しぃいぃぃぃぃ!!
「ひいぃいぃぃぃ!って言ってるみたいで、どっかの馬鹿を思い出すな!」
笑いながら茶化す朋也…
「…お前は…さっきなんと言ったんだ…」
言わせたくない…だって恐ろしいから…
「あぁ…形がないなら態度で示してくれって思って、ケーキを口移しで頼むと」
「分からない…私には分からない…Christmasプレゼントに…ケーキの口移しを要求するお前が分からない…」
「Christmasだから良いだろ?」
「良くない!!一般的にChristmasでは、Christmasプレゼントにケーキの口移しはおかしいんだ!」
コイツの思考回路が本当に読み取れない…
「でもお前テディベア貰ったろ?」
なっ…!なんだと…?
「さっきのテディベアは伏線なのか…罠なのか…私はまんまと…ハメられたのか…」
最初のコメントを投稿しよう!