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未宇の指指した先には“占いの館 Flower of snow”と書かれた標札の洋館のような建物。
未『うちここなんで…。ありがとうございました…』
未宇は家の中に入っていった。
未宇はドアを閉め、よりかかりその場にしゃがみこむ。
未『なんでだろう…?ドキドキ…するの……?』
あの声
あの温もり
すべてが懐かしく感じる。胸が締め付けられるように苦しい。
ほんのささいな事なのに…
未母「あら?未宇帰ってたの?…熱でもあるの?顔が赤いわよ?」
未宇は立ち上がり、玄関にかけてある鏡をのぞき込んだ。
未『だっ…大丈夫!アタシ寝るから…!』
未宇は母の横を通り過ぎ、階段を駆け上がる。
部屋に入るなりいきなりベッドに横になる。
快栄センパイ
あの人の声が
あの人の姿が
頭から離れない…
初めて会ったのに…
あなたの優しさに甘えたい…あなたの側にいたい…。
未宇は枕に顔をうずめながら静かに眠りについた。
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