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翌朝、制服に着替えリビングに降りて行くと、机の上にはメモと朝食が準備して置いてあった。
未宇へ―
ちょっと帰りが遅くなるかもしれないから心配しないで早く寝るのよ
仕方ない…
母は人気の占い師。忙しいのはわかっている。
未宇は準備された朝食を食べる。ここ最近ずっと一人だけの食事。もう慣れた。
ピンポーン
未『誰だろ…?朝早くに…はぁい…』
玄関を開けると、そこに立っていたのは―
未『…快栄…センパイ…?』
快「迎えに来た♪」
未宇の腕を掴み、学校に向かう。
学校に着くと、回りから注目された。何しろ相手は学校一のイケメン。
結「未宇!おはよ♪快栄センパイおはよーごさいます」
結衣は快栄に近付き、耳元で小声で囁く。
結「……深海様に近付かないで…覚醒は近いわ…。」
快栄はフッと笑い、結衣にしか聞こえないくらいの声で言った。
快「悪いけど…俺は深海を離すつもりはないよ…」
快栄は未宇の腕を引き、結衣の横を通り過ぎて校舎の玄関に歩いて行った。
結衣は睨むようにただ呆然と快栄を見つめていた。
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