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廊下を歩いていても注目される。
快「放課後迎えに来るから待ってろよ?」
唇に柔らかい物が触れる。
未宇の顔が林檎のように真っ赤になっている。
快「何?もっと気持ちいいのがよかった?」
未『快栄センパイ!!』
快栄は笑顔で中等部の校舎に向かって行った。その後ろ姿を見て、未宇は胸が締め付けられるような感覚がした。
未『快栄センパイ!』
気がつけば、快栄の名を呼んでいた。未宇の声で快栄は振り返った。
快「どうした?未宇♪」
未『…いえっ……なんでも…ないです…』
未宇は、無理した笑顔で快栄を見送る。
快栄は未宇の元に走って駆け寄る。
未宇の腕を掴み、玄関を走り抜け、校舎を飛び出した。
着いた先は学校近くの公園。
快「はい♪未宇」
快栄は自販機で買ったコーラを未宇に手渡した。
未『あっ…ありがとうごさいます…』
ふいに快栄は未宇を抱き締めた。
未『か…快栄センパイ!?』
快「しばらく……このままで…いさせてくれ」
未宇は言われるまま体の力を抜き、快栄の腕の中にうずまる。
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