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彼女が深海の覚醒に気付かない訳がなかった。結衣は一歩ずつ近付いてくる。
結「やはり…あなたが深海様の覚醒の“鍵”だったわけね…」
結衣は深海の前にひざまづいた。
結「深海様…彩美愛様の命にてあなた様を天界に連れて戻しに参りました…」
深『いやっ…私は天界には戻りません…!たとえ“堕天の烙印”を捺されようとも!』
?「そう言う訳にいかないのよ…」
空から舞い降りる声。その声は低いが、よく通る凛とした口調だ。
深『華杏…!佳衣…それに心音!』
空に現れたのは天使長たち。滅多に天界でも会うことがない心音まで来ている。
佳「神様が我々を派遣されたのです…。夢唯【ゆい】だけでは大変だと…」
佳衣がゆっくり地面に降りて来る。他の二人も続くように降り立つ。
心「天界に戻る気はないのか…?」
深『……ありません…!』
心音はそうかとしか言わなかった。
心「…ならば神様のお言葉を伝える…」
深海は息ができないくらい固まっていた。
心「天使長・深海…『天界追放、堕天の烙印の捺印…以後天界に戻る事は許さない』と」
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