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彩美愛の指示で、天使長のだれか一人が深海の側にいる。
深海の法力は四人の中でも強い力で、彩美愛が封じたとしてもその力は彩美愛を凌ぐほどだ。
深『魁慧…』
深海は遠く離れている愛しい人を想った。
その頃、魁慧は久しぶりに地界の地を踏み締めていた。
魁「失礼します、お父さん」
重々しい扉を開け、中に入る。
今は現役を退き、王位を息子に譲ったとはいえ威厳は現役のままだ。
父「魁慧…お前は地界の長でありながら…天使などと恋に落ちるとは…!」
父の手が魁慧の額にあてられる。
まるで催眠術をかけられたかのように、体の自由が奪われる。
父「お前には…地界のさらに地下にいてもらう!」
体に見えない鎖が絡まり、身動きがとれなくなる。
まったく灯のない地下に魁慧は閉じ込められた。
魁「深海…!」
深海は何も悪くない…
すべては俺が…
魁「貴葉!いるんだろ!?これを次季の会議の際に神に渡してくれ…!」
貴「…わかりました。」
すべては俺が仕組んだ事…。すべてを神に話せば……深海は解放されるはすだ。
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