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……けた
…つけた
やっと…見つけた
深海【みう】!
少女は目を覚ました。自分の名前が呼ばれた気がした。
時計は7時を過ぎている。
未『ヤバ…遅刻しちゃう!』
未母「未宇【みう】~!お母さん仕事に行くから~後お願いね?」
階段の下から母の声がする。
未宇はとりあえず返事をして、制服に着替える。
私、神城 未宇はまだ小学5年生。パパは3年前に亡くなり、占い師のママと二人暮らしの短い黒髪のおてんば娘。
未『最近ずっと同じ夢見るなぁ…』
名前は自分を呼んでいるが、姿は自分ではない。
自分とは似ても似つかぬ透き通るライトグリーンのロングヘアの17・8歳ぐらいの少女。
呼んでいるのは20ぐらいの青混じりの漆黒の短髪の青年。
呼ばれた少女は青年に駆け寄り、抱き付いた。二人は愛し合っている。でも結ばれぬ恋。
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