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深海は空を見上げた。
あなたに逢いたい…
深『華杏…最近心音見ないけど…どうかしたの?』
華「……神様からの仕事をやっているらしいわ…」
深海はそう、とだけ答え視線を再び空へ戻した。
華「もう我慢できないわ!深海…心音は人間界に魁慧を探しに行ったの!」
深『え…?』
深海は華杏に詰め寄る。
深『魁慧に何かあったの!?』
華「…貴葉さんを殺して人間界に逃走したのよ…」
深『我汝が名を呼ぶ…異界が扉の守護神・イズコ…』
深海がしようとしていることを理解した華杏は深海を止めようとはしなかった。
深『我が前に異界へ続く扉を開け!』
深海の問い掛けに答えた門の守護神・イズコが光の扉が開く。
華杏は眩しさのあまりに目を閉じた。
深『ごめん…華杏…』
光が弾け、華杏が再び目を開いた時には深海の姿はなかった。
佳「華杏!今深海の法力の気配が…まさか人間界に…?」
佳衣は何の反応も示さない華杏の肩を掴む。
華杏の瞳からは涙が溢れていた。
佳「華杏…まさか!?」
華杏はうなずいた。
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