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昔語りをしよう
ずっとずっと昔。
アマテラス、ツクヨミ、スサノオという三人の神様がいた。
父のイザナギの命令で、アマテラスは天の國・高天原を、ツクヨミは夜の世界を、スサノオは海を治める事になった。
スサノオは、命令を守らず毎日毎日泣いてばかりだった。
困ったイザナギはスサノオを呼び付け尋ねた。
「なぜ海を治めず、泣いてばかりいるのだ?」
するとスサノオは泣きながら答えた。
「わたしは海など治めたくない。母がいる黄泉の國に行きたい」
それを聞いて怒ってイザナギはスサノオを追い出した。
追い出されたスサノオは姉であるアマテラスが治める高天原へ上っていった。
ドシンドシン足音が響く。
乱暴者のスサノオが高天原に上ってきたことを知ったアマテラスは心配になった。
スサノオが高天原を奪いにきたのではないかと思ったからだ。
スサノオの話を聞いたアマテラスは快くスサノオの高天原に受け入れた。
それがすべての引き金だったのだ。
アマテラスが優しいことをいい事に、スサノオは至る所で乱暴を働いたのだ。アマテラスは弟スサノオをかばい、しからなかった。
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