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魁慧は深海をキツく抱き締める。二度と離したくない…彼女だけは。
魁「明後日俺は“転生の門”をくぐる…だからお前は後季節が一巡りしたら…こっちの世界に来い」
深海は首を横に振った。
深『いやっ…!アタシ…“堕天使”になって…地界に行く…』
魁「ダメだ!“堕天使”になれば、“堕天の烙印”がお前の肌に…!」
この透き通る白い肌にあの忌わしい“堕天の烙印”を捺させたくない。
“烙印”を捺されれば…
肌に焼け痕のような傷。
一生消えぬ烙印。
汚れなき美しき心を持つ天使。俺の手によって“堕天使”にしたくない…!
魁「とにかく俺が人間界に降りて季節が一巡りするのを待て…」
深『でも…神様の許可なしに“転生の門”をくぐれば…はぐれエンジェルに…貴方が分からなくなるわ!』
魁慧は心配するなと深海に言い聞かせる。
魁「俺がお前を見つけてみせる!心配することはない…!」
深海は魁慧の言葉を信じ、うなずいた。
3日後―
男悪魔1「おい!魁慧だぜ…アイツも降りるのか?現魔王が降りるなんて…」
辺りからヒソヒソ話し声。
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