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深海
大きな翼で君のところまで
飛んでいき暖め話したい
朝まで君がそっと
眠りにつくまで
傍にいたい
そんな運命【さだめ】と信じて
アタシは貴方に逢うためだけに生まれ変わってきた。
愛すべきあなたに…今あなたがどこにいるのか…
どうしているのか…
あなたのすべてが知りたい…。
この翼であなたのところへ飛んで行きたい…
早くあなたに逢いたい…
アタシの愛しき人。
この世界でただ一人
?「生まれたか!?」
慌てて病室に入って来る一人の男性。
未母「しーっ!今寝てるわ…女の子よ…真哉」
女性が指差す先に、一人の赤ん坊がスヤスヤ眠っている。
真「お前に似た優しい子になるぞ、友理」
友「えぇ…あなたに似た正義感の強い女の子かしらね?」
二人は微笑みながら、赤ん坊の寝顔に見入っている。
真「名前決めたぞ!“未来は宇宙のごとく広く明るい”という意味で『未宇【みう】』」
友「きっと大きな夢を持つ子になるわ」
真哉は友理の肩をよせた。
真「きっとな」
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