15人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
魁慧
守るべきものを
やっと見つけたのに
近くにいるのに守れない
夢と現実交差する
寂しいと思う夜に雪となり
空から舞い降り
君のことを包み込み
今すぐ抱きしめるから
忘れないでふたり過ごした時間【とき】を
傍にいたい
そんな運命【さだめ】と信じて
運命に逆らえず別れてしまったお前を俺は見つけられるだろうか…
たった一人…この世界で愛する人
君のためならこの命捧げる
だがきっと見つけてみせる
俺の心の隙間をうめてくれた天使。
医「高田さん!生まれましたよ!」
男「どっちでしたか?」
医者は笑顔で答えた。
医「元気な男の子ですよ!」
男は妻のもとに駆け寄り、声を掛ける。
女「あぁ…克馬【かつま】。男の子だったわ…元気に産声あげて泣いたわ…」
克「あぁ、優奈【ゆうな】名前を考えなきゃな…」
優奈はそれならと言った。
優「どっちが生まれても大丈夫のように考えてたわ…“快い栄える”という意味で『快栄【かいえ】』…」
克「快栄か…いい名だ。」
最初のコメントを投稿しよう!