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「柏木由佳って奴いるか??」
今あたしの名前呼んだよね??冗談じゃなく…真面目に呼んだよね??
『あの-…あたしですけど何か??』
「ちょっと話があんだ☆ちょっと来い!!」
近くに来て強引にあたしの腕を掴んで無理矢理屋上へと連れてきた。
『ちょ…痛いって!!離して…!!』
「これ…昨日落としただろ…??」
そう言うと生徒手帳を渡してきた。
『え…??なんで??』
「俺…お前が生徒手帳落としたとこ偶然見て、拾ってすぐ渡そうとしたけど…なんか…」
『あ…あ…ありがとうございました!!じゃ…あたし友達が待ってるんで行きますね♪』
生徒手帳を受け取り、ドアに向かって歩き出そうとした途端…
また腕を掴まれた。
『あの…はなして…もら…』
あたしの声とかぶらせて彼は話す。
「あのさ…俺!…ずっと遠くからだけどお前の事見てたんだよ…。」
『え??どういうこと…ですか??』
「だから…その-…俺、多分お前の事が好きなのかも…。お前が倒れた日からずっとお前の事見てた…お前の事しか頭になくて勉強もろくにできなかったんだよ!!」
『え…//それって…//』
「俺と付き合ってくれ!!」
彼はすごい真剣な目であたしを見てそう言ってた。
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