いきをとめて

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    「白い息がまるですとろぼの肌みたい、綺麗ね」     それはぼくの台詞だろう   薄いルージュがぼくのろうで固められた堅い唇をなぞった 横目で流し目を送る、美しい女性     「ねえ、すとろぼ」   鈴のような、それでも凛とした声が聞こえた       「愛してると言って。」
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