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(このままでは…やられる…)
(どうにかしないと…)
『呼べよ…』
(しかし、お前は…)
『やべぇんだろ。だったら、俺を呼べよ。すぐ片付ける。』
(………)
『さぁ呼べ!!』
(一分…それだけだ。)
『充分!長すぎるほどだ!』
クライムはゆっくりと瞼を閉じると、何かを呟いた。
「なんだぁ?諦めたのか?じゃぁ、そろそろ死ね!!」
男が足を振り上げると、腹部目掛けて振り降ろした。
ガシッ!!
しかし、その足が腹部を襲うことはなかった。
何故なら、クライムが寸前で男の足を捕らえたからだ。
「なっ!?」
クライムは不適に笑うと、男をおもいっきり空中に投げ飛ばした。
「くっ!奴のどこにこんな力が…!?」
男が体制を立て直そうとした時、すでに目の前にクライムがいた。
男を睨みつけるクライムの瞳は、透き通る青から鋭い深紅に変わっていた。
「さっきとは違う…。お前は一体…!?」
「モードチェンジ…“シクル”」
クライムがそう言うと、ソードから巨大な鎌に姿を変えた。
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