第一話-始まり-

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東京-現在- 駅の入口で一人待つ女子高生。 早く来ないかと、そわそわしている。 そして、その子の前に二つの影が落ちる。 顔を上げると、その子は笑顔になった。 「待たせたみたいだな。美嘉。」 「待ったでしょ、美嘉。」 「そんなことないよ。いつものことだし。それより早く行こう、父さん母さん!」 美嘉はそう言うと、両親の手を引いて駅に入っていった。 -駅近くの屋上- 「美嘉さん…幸せそうですね。」 「あぁ。」 「これで依頼完了…ですね。…っくぅ!」 「ほら、無理に体動かすなよ。ほんとよく生きてたな、お前。」 「あはは…、もう一人に助けてもらいましたから。」 「………」 クライムはシャチの肩を借りて、事務所に戻っていった。 -次の日- シャチが遅めの朝食を作っているとき、勢いよくドアが開いた。 シャチは慌ててそっちを見ると、目を見開いてさらに驚いた。 「クライム入るぜ。」 シャチが中に入ると、クライムはまだ寝ていた。 「クライム起きろ。客だぜ。」 「…お客さん?」 のそのそとクライムは起き、その後シャチ同様に驚いた。 -To be continued-
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