第二話-存在理由-

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あんたが存在する理由って、なんなの!? 俺は… 邪魔になる奴等を 殺す為に存在する… 第2話-存在理由- クライムの目の前に現れたのは、人生を書き換えた美嘉だった。 「み…美嘉さん…?」 「まったく、こんな傷だらけになって…」 美嘉はベッドに上半身だけ起こしているクライムに近づくと、頬を抓った。 「いひゃい!」 「もう無理しちゃ駄目だよ。」 「わかりました。って、なんでここに美嘉さんがいるんですか!?」 慌てて大声を出すクライム。その衝撃で完治していない傷が痛んだのか、うずくまってしまった。 「ほら、落ち着いて。なんでって言われてもなぁ。覚えてたから来ただけだよ。」 「そんな…。ありえません…」 「え?」 美嘉はわからないような声を発し、クライムを見た。 「普通なら人生を書き換えた者の記憶には、私達人生書き換え師のことは忘れるようになっているんです。」 「えっ?でも、あたしはクライムのこと覚えてるよ…。」 クライムは、何故このような状況になってしまったか考えた。 .
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