第二話-存在理由-

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「大丈夫ですよ。そんな人生、私が変えてみせます。」 「人生を…変える…?」 微笑んでクライムは頷く。 「信じる信じないはあなたの勝手です。どうしますか?人生を、書き換えますか?」 クライムの瞳を真っ直ぐ勇助は見つめる。 それは、決意に溢れた瞳だった。 「僕のこの人生が変わるなら、お願いします!僕の人生を変えてください!!」 「わかりました。依頼承りました。」 -夜- 少年が帰ってから、クライムは部屋に篭っていた。 話し掛けても、曖昧な返事をするだけ。シャチに聞いても、わからないらしい。 しかし、暫くするとクライムが部屋から出てきた。 「クライム!」 「すみません。少し手間取ってしまいました。」 頭をポリポリ掻いて、申し訳なさそうに謝った。 「今まで何やってたの?」 「……包帯を巻いてました。この前の傷がまだ治ってないので。」 そう言って、クライムは腹部を押さえた。 その姿が美嘉には痛々しく見えてしまった。 「傷が治ってないのに、大丈夫なの!?」 「まぁ、何とかなるでしょう。」 .
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