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そう言ってクライムは十字架を剣に変え、空間を切りつけた。
クライムとシャチは目を合わせ頷き、シャチは“時の海”に入っていった。
クライムも行こうとした時、美嘉に止められた。
「何ですか?」
「あんた達だけじゃ不安だから、あたしも行く!」
「えぇ!?」
クライムはあまりの驚きで、“時の海”にあやうく落ちそうになる。
寸前のところで本来の姿に戻ったシャチが、後ろから支えた。
「何やってんだよ…ったく。」
「いや…いきなり美嘉さんが私達についてくるって…」
「はぁ!?」
最初は驚いたシャチだが、すぐにいつものシャチになった。
その間にクライムは、美嘉を説得した。
「書き換えは簡単に思えて、実は命の危険が伴う仕事です。一般人の美嘉さんを巻き込む訳には…」
「いいんじゃねぇか。」
「「えっ…」」
シャチの発言にクライムも美嘉も驚いた。
「こいつはもう覚悟しているんだ。しかも、書き換え師のことを覚えている。野放しにするのは危険だし、もう連れて行くしかねぇんじゃねぇのか。」
「……しかし。」
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