第二話-存在理由-

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「鹿柳、大丈夫か?」 「大丈夫です。まだ行けます。」 「小娘。ちょっとギリギリだが、帰るのだろ?」 「当たり前でしょ!」 そう言って、美嘉は“時の海”に入っていった。 -数日後- 美嘉は、バイト帰りで街中を歩いていた。その隣を友達と元気よく走っていく少年。 その顔は、出会った時とは比べものにならないぐらい、爽やかなものだった。 「勇助さん、ようやく幸せが訪れましたね。」 「うん。でもこれからの未来は、自分で幸せを掴まないといけない。」 「それは大変なことです。でも…一つの命でも救えたのですから。これからはあの子次第です。」 クライムは美嘉の隣に来ると、一緒に歩き出した。 美嘉はそれを見て、にっこりと笑った。 「あたしも、これからは自分次第かぁ…」 「美嘉さんなら大丈夫ですよ。」 「クライムが言うなら、大丈夫かな!」 美嘉はクライムの手を掴むと、おもいっきり走って行った。 その行動にクライムは微笑み、後ろを振り向いて… 「依頼完了…幸せに、勇助さん。」 そして、二人は仲良く走って行った。 -To be continued-
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