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とにかく良く母には『おませさん』と言われ、笑われていた幼少期…
兄が保育所に行き出した当時、私はまだ二歳になる前…
兄の後をついて回っていた私は、二歳になって直ぐに…母の目を盗んでは、兄が通所する保育所へ一人で遊びに行き、兄の給食やおやつを一緒につまみ…一緒に工作をしたりと…
当時はまだ幼い私の足で…まして一人で歩いて行くには距離のある保育所で、母が私の姿を探し回り、大騒ぎになっていた事は言う迄も無い事実であった。
今なら電話と言う便利な物があり、何かあれば直ぐに親に連絡が入るのが当たり前であるが…
兄を迎えに来た時に初めて、私が兄や兄の友達と遊ぶ姿を見て、母の目が点(笑)になっていた事は言うまでもない。
片田舎の保育所の保母さんは皆さん親切で、優しく温かい。
邪魔者の私の存在である私を受け入れてくれていた。
当時はまだ幼児の受け入れはしていなかったその保育所…
約一年の間…どれだけ母に怒られようと、母がトイレに行っている時や、本当にちょっとでも目を離す僅かなスキを狙っては保育所へ一人で通所していた私を見兼ねた所長先生の尽力のお陰で、翌年から特例で通所の許可を貰え、通所する事が出来る様になった。
私には嬉しい事ではあったが、両親には保育料の数万円と言う余分なお金の苦労もさせた私…
親不孝者でしたよね…
お父さん、お母さん…幼少期から親不孝してばかりでした。
ごめんなさい。
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