ふたり

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キミをからかって怒らせたキミの大好きな頬を、僕の胸に押し付けてはキミの顔が笑顔に変わっていくのを感じていた。 愛され方が分からない僕に、そっともたれかかるキミは温かいのにとても震えて、ずっと確かめるように僕の鼓動を聞いていた。 不透明な未来しか2人の瞳には写ってないけど、その瞳は悲しいほど潤んでいたね。自分の涙で錆びた僕を、キミの涙でそっと溶かして抱きしめてくれるキミしかいない。2人の未来が一緒にいられなくても、今この時の次の一秒を未来と感じれる今が自分でいれるよ。ありがとうしか言えない自分が無力で嫌いだよ…またキミに「自分を好きにならなくちゃ」と怒られそうだね。 今、いつも僕の事しか考えないキミを愛せる自分が好きだよ。 今から見えない2人の未来をつくろうね。
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