卒業式当日

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 その日の帰り、2人は最後の帰路を一歩一歩噛みしめていた。  いつものような会話はなく、沈黙が続いていた。  いつもの公園にさしかかった頃、沈黙を破ったのは葉平だった。 「小枝、この後、着替えたら、またこの公園で待ち合わせしよう」 「あっ、うん、いいけど………どこ行くの?」  小枝は驚いたような顔で答えた。  それに、葉平は得意気に返した 「秘密。じゃあ、急いで来いよ!」 「うん、わかった!」  2人は、公園の手間で別れ、家へと急いだ。  一緒にいれる最後の日を無駄にしないように……。
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