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突然の歌声と柔らかな微笑みを携えて、君は僕の心に降り立った。
「歌はいいね。歌は心を潤してくれる。リリンの産み出した文化の極みだよ。そう感じないか?碇シンジ君」
喋ってる言葉はなんだかとても難しくて、頭の中が混乱した事もあったけれど、彼が友好的な態度なのはとても嬉しかった。
「常に人間は心に痛みを感じている。心が痛がりだから生きるのも辛いと感じる」
「まるで硝子のように繊細だね。君の心は。好意に値するよ」
「好きって事さ」
裸の付き合い…お風呂の中での突然の心の告白に、驚きと嬉しさで僕の心は跳ね上がった。
好意をもっていたのは自分だけじゃなかったと、一方通行な想いでまた傷付く事にはならなかったと、心に安らぎを得られたから。
僕はカヲル君を必要としたし、カヲル君も僕を必要としてくれてると感じたから。
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