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「…な……で…」
何故か急に悲しくなって…
何故か急に自分が惨めに思えてきて…
涙が止まらない…
体が…
勝手に…
「ちょ…ハ、ハル?」
ガツンッ、ガツンッ…ガツンッ…
自分の後頭部を壁にぶつけ始めてしまった
…ただ…
何となく…
「ハル、駄目だよ?ねっ?」
痛い筈なのに…
絶対に痛い筈なのに…
タッちゃんは僕の後頭部に手を回し
僕の頭をかばうに抑える
ねぇ…
どぅして…
「ど、…して…」
優しくするの…
嫌だ…
優しくしなぃで…
お願い…
期待するから…
お願い…
優しくしなぃで…
涙が止まらなくて
泣き止まなくて
ただ…
ひたすら泣いていた…
そんな僕なのに…
何も言わずタッちゃんは傍に居てくれる…
何で…
優しくするんだよ…
「春樹、大丈夫?今日は送ってってあげるからさ、そろそろ帰ろう?」
飲んでなぃ友達がそぅ言ってくれる
「ハル、今日の所は帰ろうか?」
優しくタッちゃんが言ってくれる…
「…うん」
タッちゃんに体を支えて貰いながら店を出て
友達の車に乗り込む
ずっと…
ずっと泣きながら…
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