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『1人の少年がトンネルを歩いていた時でした。
―トン……トン……トン………
―トントン……トントン………
トンネルの中腹に差し掛かった頃、飴を舐めながら歩いていた少年は、後ろから不自然な足音がするのに気が付いた。
不信に思い、少年は後ろ振り向きました。
すると、大きなマスクを付けた若い……20歳くらいの女性が目の前に現れたのです。
その女性は、目で薄ら笑いを浮かべて、こう言いました。
「わたし……きれい?」
少年は、唖然として立ち尽くしました。
しばらく答えずに立ち尽くしていると、その女性は大きなマスクを取りながら、再び口を開きました。
「答えてくれないの? これを見ても……」
その大きなマスクの下には、耳のところまで裂けた口が……』
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