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「佳澄……目を開けてくれよ……声を聞かせてよ……佳澄……」
俺の、桜井隼人の恋人、空埜佳澄が、今日、死んでしまった。
突然の事故だった。車にはねられそうになった子どもをかばって、はねられた。
元気で、明るかった、佳澄が……
信じられなかった。いくら佳澄の亡骸を見ても、信じられなかった……
「か、すみ……お願いだから、声を聞かせて……俺の名前、呼んでくれよ……隼人くんって、呼んでくれよ……笑いかけてくれよ……佳澄……」
約束為てたのに……
高校を卒業したら、結婚するって……
あんなに、愛していたのに……
あんなに………
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