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-ピッ
-ピッ
よく病院にある脈をさす音がした
『………』
私はゆっくり目を開けた
『……淳司?』
すぐ側には淳司が寝ていた
『お、おー…起きたか春華…』
寝ていたのは君だよ…
まぁ私もだけど…
『ずっと居てくれたの?』
『まぁな、親友のピンチだったからな』
親友か…
『ぅん、そうだね』
『なんだよ、ありがとう淳司君、とか言えねぇのか?』
『なによ、淳司君ッて…私淳司君なんて呼ばないよ、ね、淳司』
『そうだった…』
『そろそろ学校じゃない?』
『なにいってんだよ、今日は土曜日だぜ?』
『うそォ!』
『まぁとりあえず今日は帰るわ』
『うん。』
淳司は部屋を出ていった
『…………』
なんとなくトイレに行きたくなったのでトイレに行くことにした
-ペタペタ
スリッパをはいて廊下を歩いていると聞き覚えのある声がした
『先生…春華は…』
母だ
『……あと一日ぐらいだと…』
『『…そんな』』
母の絶望的な声と
私の小さな、呟くほどの声が重なった
、
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