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『ぁと…一日………?』
-トクン
-トクン
私の心臓は元気に動いてるよ?
-トクン
-トクン
脈を打ってるよ?
『………』
私はふらつく足取りで部屋に戻り
『あと一日か…』
と、呟きながら引き出しからペンとビンセンを取り出し
ベットに入り
-カリカリカリ
-カリカリ
机を出して手紙を書き始めた
――――
-20分後-
-カリ…
『ふぅ…』
手紙を書き終わり封にいれた
宛て先を、『中野淳司様』
手紙の題名を『最高の親友へ』
その手紙を手に持っていると
-コンコン
『はぃ、』
『こんにちは、』
看護婦さんが来た
『あの…お願いがあるんですけど…』
『何かな?』
私は手紙を看護婦さんに淳司に渡してもらうように頼んだ、
私が死んだ後に…と、付け足して…
『分かったわ、ちゃんと渡しとくわね、』
『お願いします、』
看護婦さんが用を済まし、部屋を出ていった…
『………淳司ッ……』
小さな声で、歎(ナゲ)くように呟くと
『呼んだ?』
はッと顔をあげると入口には淳司が立っていた
『よ、呼んでない…』
『嘘つけ、呼んだろ?』
『…あ、暑いッて言ったの…』
目を逸らして呟いた
ばればれの嘘だ…
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