想いの重さ

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昼間にケータイにメールが入った。相手はもちろんアカネだった。   早速メールしてみました。届いたかな? ただ、私のケータイ、迷惑メール対策やってるから受信できないかも。   とりあえず、返信をしてみた。 返事がないのは忙しいからだろうか?やはり受信してないのだろうか? 自分がシフト制なもんだから普通の人の仕事の感覚がちょっとわからない。 だから、普通の仕事をしてる友達とはなかなか予定が合わず遊べなかったりする。 それでも別に苦労したことないし、シフト制の友達と遊べばいいだけの話だ。     夜のメッセで、やはりアカネにメールが届いていないことが判明した。 なんとなく、まだ本当のメアドを教えるのは抵抗があった。 けれどケータイでやりとりできないのはちょっと寂しい。 すると、アカネが自分のアドレスを受信できるように設定してくれた。 再度メールを送ったら届いたと、嬉しそうに来たと言っていた。 なんかこんな小さなことで喜べるのはある意味すごいと思う。 きっと、まだ社会にすれてないんだろう。     それから、なんだかんだ言って毎日のようにメールをした。 アカネは毎朝おはようのメールをしてくれるのが嬉しい。 休憩時間にメールが来てるか確認するのが楽しい。 それをしっかり返信たり、たまに自分からメールしたりするのは昔の僕からは想像できない。 彼女とのメールやメッセは新しい発見もあったりする。 毎日がとても新鮮だった。 僕は彼女の兄になれたことをとても嬉しく思う。   彼女がブログを書いているのを聞いて、読みに行った。 自分のことがちょこっと載ってるだけで少し嬉しくなった。 少し前の日記には山Pに似た子と仲良くなったとか書いてあって少しむっとしたりもした。 段々過去に遡って行くうちに彼女の色んな面が見えてきた。 天然なのが確定したり、過去に何かあったらしく、通院してたり…。 最近の日記のタイトルは好きな曲のタイトルや歌詞だったり…。 色々ひかれるところが増えた。 人間らしいなぁ~って思う。この子ともっと関わりたいと思う。
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