想いの重さ

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ある日、アカネが突然今月中に会いたいと言い出した。 なんで?と聞いたら、思い立ったが吉日と、誤魔化した。 以前の女の子の件で焦っているのだろうか? 確に彼女とは時々食事をしに行ったりする。 もしかして自分だけとかふてくされてるのだろうか? 僕は今は忙しいから無理だと言った。 正直、今の彼女とは会いたいとは思わない。贅沢かもしれないがやっぱり重すぎる。   明日早いから寝ると言って僕はネットから落ちた。     次の日、朝起きてアカネからのメールが入っていないことに少し寂しさを覚えた。 今日は土曜だからまだ寝てるんだろう。 そういい聞かせて僕は仕事場に向かった。   相変わらず店員と店長の意見の食い違いがあるこの職場… 僕は溜め息しかでなかった。 一流の接客をさせたくて、後輩に厳しくすれば嫌な顔をされるし、客には嘘の笑顔を振り撒かなければいけない。 最近、胃が痛い。 アカネとメッセしてる間も酒を飲んでたりする。 別にベロンベロンに酔うわけではないが… 酒に逃げるなんて情けない。   ふと、アカネと話がしたくなった。 今何をしてるんだろう? 昼間の休憩時間にもメールは入ってなかった。 友達と遊んでるんだろうか?   昨日自分が言った言葉を思い出した。 もしかしたら嫌われたのだろうか? 僕は今更ながら後悔をした。
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