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「ですが、戦争はその子供達が成長する前に負けてしまい、子供達は政府から用済み、世に出ることはありませんでした。そして政府は本当に何も無かった事にしたかったのか、私達のような特殊な能力を持った日本人を集め……」
そこで水樹さんは言葉を止めた。
言葉は止まったが、僕達はわかってしまった。
何も無いことにする。
だから…すなわち…。
「その…コドモタチを…み…ミナゴロしにするとイうものでした。あぁ…!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「水樹さん!」
「水樹さん落ちついて!」
バタッ
水樹さんは倒れてしまった。
僕達は何か触れてはいけなかった記憶に触れてしまったのかもしれない。
それが今の叫びに繋がったのだろう…。
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