第4話

26/27
前へ
/93ページ
次へ
「どうしましょうか…」 「とりあえず、ここに止まってないで場所を変えましょう!しんみりばっかしてても仕方ないですよ」 「そうだね。ここに大人数でたまってるよりは良いかもね」   スバルさんがこの場の雰囲気を変えようとしてくれているが、僕はその雰囲気から出ることが出来なかった。   「…」 「なにうじうじしてんだ?エリオ」 「かけるさん…」 「朱雀…だったか。そいつの事を思ってやるのは良いことだけどな、今はそんな事よりも今の雰囲気変える事でも考えろ」 「でも朱雀にあんな過去があって、その過去を話してくれた水樹さんがあんな風になって」   その事を考えたら、心配ばかりして暗くなってしまうばかりだ。   「じゃあその2人が今ここに来て、お前がそんな感じでいたら迷惑かけるだけだぜ」   朱雀が僕を見たら、何してんやとかバカしてきてくるだろう。 水樹さんだったら、心配をかけてしまうだろうな。 だったら迷惑をかけないように元気でいないと!   「ハイ!わかりました」 「よし、いい声だ」 「かけるくん、エリオ、何してるの~?」   フェイトさんが呼ぶ。   「おう、今行く!行くぞ、エリオ」 「ハイ!今行きます!」               ガタッ
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

413人が本棚に入れています
本棚に追加