第5話

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体は通るのに弾は返ってこない。 張ってあるのは結界みたいなもの…。 私達も成長はしている。 しかしティアが昔、1対3の絶望的状況を打破した以外に結界を解いた事はない。 魔法陣を崩さない限りは簡単に出られない。 それか結界を張った主を倒す以外には結界を解く魔法なんて持ってはいない。 ……………。           ~なのはさんならどうやって切り抜けるだろうか~           なのはさん。 私が追い続けた憧れの人。 無茶をするけど誰かを護るために全力全開で頑張る人。 あの人なら…。 いつの間にか私は呟いてしまっていたようだった。   「なのはさん」   と。 ティアは私の一人言を聴き、はっとしたような表情をして、そしてとんでもない事を口にした。 私もそんな事を聴くとは思わなかった。 それはなのはさんのとっておきの必殺技名だったから。   「スターライトブレイカーなら…」
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