最後の手紙に貴女は

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昨日、手紙が届いた 丁重な美しい字で俺宛に 差出人は、とても懐かしい名前だった 「突然のお手紙申し訳ありません、娘の部屋を整理していると 斉藤さん宛ての手紙が見つかりましたので届けさせて頂きました あの子は色々と伝えたいことがあったままこの世を去ってしまったようです」 一人で「え?」とか声を出してたのを覚えてる 俺は中学の頃、いじめを受けてた 大したことじゃないんだろうが、俺なりにショックだった 前を通る度に「キモイ」だの「うわっ移る」だのと言われ 机には毎日雑巾 靴がなくなってるのなんてざらにあった そんな中、俺と普通に接してくれる女の子が一人 手紙の差出人 彼女は俺がどんな扱いを受けているか分かっていて普通に話す 活発で、誰とでも仲のいいクラスの人気者だった そんな子なので正直哀れみで話してるだけだろうと思っていたが、いつの間にか仲良くなってた 男友達みたいな感覚で接することのできる彼女は話しやすかった 俺が学校で、女子達の話を聞いてしまうまでは本当に楽しかったと思う
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