プロローグ

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もし君がこの時、人間だったなら大粒の涙をこぼしていただろう。 「約束、約束ね」 「約束だ。もし人間になって出会った時、お互いが分からなかったら困るから合図を決めよう」 「合図ってどんな?」 俺は少し考えた。 周囲を見回すと濡れた土に転がっている大きな(俺達カマキリにとっては)小石が転がっている。
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