記憶。

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医師の診察を受け、裕太はそのまま処置室に 私は医師に呼ばれて診察室に入った。 「裕太は…どうなんですか?」 「裕太君は、今悪夢に怯えているようですね。」 医師は話し出した。 裕太が見た悪夢は 昔裕太自身が受けた 両親に虐待された夢。 入院中も時々見ていた夢だったらしい。 この悪夢も、PTSDの症状のひとつで 時間をかけて治療していくしかないということだった。 この話を聞いて私は、ちゃんと裕太に治療を受けさせたいと思った。 このままじゃ、裕太が辛い思いをするだけだって。 帰ったら、裕太に話そう。 私はそう決心した。  
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