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“俺のことで泣いてるの?”
目覚めた裕太にそう聞かれ、私はドキッとした。
「…違うよ?そんなんじゃない。」
裕太に心配かけたくないから、口ではそう答えた。
「…無理しないでよ。」
裕太は体を起こして私を見つめながら言った。
「俺には隠したって無駄だよ?」
「裕太…。」
「友愛、抱え込み過ぎだよ。俺見てらんない。」
その言葉に顔を上げると、裕太に優しくキスをされた。
「俺だって、大切な人に泣き顔なんてしてて欲しくない。」
次の瞬間、私は裕太の腕の中にいた。
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